LUCE
□たった1人の弟子
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ーー時は朝に遡る
アメリカについた俺とルカ。
懐かしいな。何年ぶりだ?
確かルカが12歳の時に来たから…
4年ぶりが!
まぁ、あんまり変わっちゃいねーが。
「ちょっとマスター!何ボケっとしてんの?」
おっと、
後ろからどついたのは俺の可愛い可愛い愛姪。
訳あって俺が育ててんだけど…
「本当邪魔だわ」
こんな風に育っちゃって…
悲しいわ〜
まぁ、育てたの俺だけど。
何処で間違ったのかな?
「ねぇ、マスター!チェックインの時間だよ?車は?」
呼んであるって言ったでしょ?とルカちゃん。
あ、ヤベェ。
忘れてた。
「ちょっと待て、ルカ!今タクシー呼ぶからさ」
「マスター。車呼んでないんだ。」
ジトッとした目で見られる。
おっと、溜息までついてるよこの子。
「まぁ、マスターに期待してた私がバカだったよね」
1人で納得し出したルカ。
俺、辛い。
とまあ、なんだかんだあってようやくタクシーに乗り込んだ俺たち。
ルカは今だちょっと不機嫌だけど。
取り敢えず、今は早くホテルについて会場入りしねぇとな〜。