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□四者面談
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「え〜、今回集まってもらったのは他でもありません
千聡とゆなちゃんの婚約祝いで〜す!!」
イェイイェイと
始まるが四人しかいないのが事実だ
その上
1人は無表情の無口
唯一の女性も顔を赤らめて無言
少年は何ともいえない複雑な気持ち
もう1人は片思いの女性が中学時代からの仲のいい親友と婚約決定しての自棄酒
「帰る」
千聡は席を立ち出口に向かうが
雄也が足にしがみつき阻止する
「イーヤーダー、俺と飲モーゼー!!」
「この絡み酒の酔いどれが、重い、離せ」
「ヤーダー、ちーちゃんが飲むまでずっと引っ付く!」
余所から見れば駄々をコネている子供だ
大の大人の男がこんな行動をしている
しかも、バイト先の店長がだ
「ヤベェ、これは見たくなかった」
兄貴分として慕っていたのに、現実はこれだ
正直痛い
この集まりを開こうと言ってくれたのはいいが
開くまえからやけ酒といって由奈を忘れるために2瓶開けていた
そのときには公開をしても遅かった
「大丈夫大丈夫、たまには気を抜くのも必要だものね」