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□悔い
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「ハ〜ヤ〜ト〜君!!
知り合いの人が来てるよ!!」
「特徴は?」
「大学生で男の人」
「Uターンしてもらって、ここにはハヤト君はいません」
ガラッ
「いるじゃないか」
突然教室に入ってきた
「いつまでいじけているつもりだ」
と、発言しながらハヤトの頭をなでる
教室を廊下から眺める人間の大半は驚く
が、
学校でも家でもどこでも二人が一緒だという写真をSNSにあげられてい以降、
だいたいの人間は慣れ始めていた
できれば慣れてもらいたくはなかった
というのが、ハヤトの本心である
「どーしたの?痴話ゲンカ?」
BLでもGLでも関係ないーーー
いつかHRで一人の女子が大っぴらに発言した
そのおかげ(せい)で校内では同性愛が承認されはじめていた
おそらくはそのなかの一組だと思われているのだろう
「はぁ・・・ほんと、もはや"迷言"だよな」
「え?名言?
・・・・・・あぁ、『そこに愛があれば関係ない!!』ね♪」
「ほぅ、それは確かにそうだね。
君のクラスは理解があってうれしいよ」
千聡が食いついた
「なぁ〜にがおもしろそうだ!!」
ガタっとイスから立ち上がり、千聡に顔を近づけて目を合わせる