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□恋敵
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『All's fair in love and war!!』
目の前で仁王立ちの女性が叫んだ。
相手は高校1年生のハヤト
一方、叫んだ女性は私服でみたところ大学生くらいと思われる。
その顔はすごい剣幕だ。
そして、場所はハヤトの高校の正門の前
「あんたよね?
オトコのクセに雪村先輩と付き合っているのは!」
男の“クセ”に・・・
その一言がハヤトを怒らせるには十分な言葉だった。
「ハッ!!男のクセにって言ってるけど、
あんたが誰だか知んないけど、
女のあんたより男の俺のほうがよほど魅力的だったんだろうね。」
余裕そうなドヤ顔である。
その口ぶりもどこか普段とは違う。
「あんた、どうせバカなんでしょ?
さっきの英語もどうせわからないでしょ?
アンタみたいな脳タリンよりも、私みたいな女のほうがお似合いよ。
少なくとも、あの人にはね・・・」
売り言葉に買い言葉。
挑発的な口調は全ての喧嘩の原因となる。
その導火線に火がつき、
ついには爆発した。