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□迷子
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本日は晴天なり・・・
晴天だから、気分もいい。
だから、少し足を伸ばして遊びに行こうと思った。
だから、徒歩で外に遊びに行った。
友達も誘わずに・・・
それが、アイツにバレるなんて想像してなかったが・・・
「くっそ、ここって2回目か?」
現在進行形で使い慣れていないスマホを片手に来た道をキョロヨロしながら、
まるで迷子の子猫ちゃん。
「後先考えずに動くのは、やっぱりダメか。」
学生服の着崩した少年が一人。
体格も悪くない。
成人男性相手なら勝機はまるで見えないような細さである。
「とりあえずは、この辺にダチがいないか探してみようかな。」
スマホに集中している。
今なら襲いやすい。
この状況なら彼の体を自分のものにできるような不注意さ。
注意が手元にいっているため、通行人のフリをして近づけば彼を
奪える