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□誤り
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「ねぇ、城崎くんって彼氏いるの?」
高校1年生、早くも女の子に声をかけてもらえたと喜んだのもつかの間
何故なのかわからないが、
聞きなおそうか
「今なんていったのかな?」
こういう時には優しく問いかけたほうが女の子は笑顔で接してくれる。
変にキツク当たるのは女の子は怖がって遠ざかってしまうから要注意。
「城崎くんのご近所にいる、綺麗な背の高めの男の人が大学生にいるでしょ?
その人が・・・」
なるほどね、アイツの性癖には少々異常に変な癖があったのは知っていた。
でも、
ここまで悪化したのは何のせいだろうか・・・
―――― 大学前 ――――
「ハヤト、どうしたんだい?」
何故この男はさわやかな顔で俺にそんなことが言えるのか気にはなるが、今はその話はおいとこう。
「どうしたもこうしたも、アンタのせいで俺の男子たちの視線でなく女子たちからも痛い視線で見られるんだよぉ!!」
ここまで大声をだす高校生が東大のエリートくんのお友達だなんて・・・我ながら笑えるな。
「それはよかった。」
それはよかった?
どういう、
「君の写真を肌身離さずに居たんだ。
女の子たちが寄ってくるのは慣れてるけど、付き合ってといわれても断るだけ断ってその後はまた付きまとわれるからね。
君にはまだ告白していないが付き合っているといわせてもらったんだ。
僕たちが付き合っていると公表しても今の現代社会なら問題はないね。
君にも悪い虫が付かなくなるから、僕的には好都合だ。」
パードゥン
(もう1度、おねがいします)
頭の中でやっとこさ覚えた英単語がウザィ英語教師の音声とともに再生された。
「付き合う?
いやいや、俺ら付き合ってないから・・・」
「違うのか?」
なんでそういう時だけ小動物みたいに首を少し傾けて自分は知りませんみたいな顔すんだよ。