shortstory

□引き留め作戦
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今日は、そらるとろんの誕生日プレゼントを選びに来ました。
ここは田舎なので、隣町に行かなければなりません。
ので、電車を使います。
もう一度言いますがここは田舎なので最終便は22時です
只今21時30分です。
なんでこんなに遅くなっかと言うと、単にプレゼント選びに時間がかかったから。
今はラーメン屋です


「あと30分か…このまま帰れば最終便には間に合うな」

「………」


既に食べ終わったそらるが腕時計を見ながら呟いた。
正直言うと、帰りたくない。
まだ、そらると一緒にいたい…

私はそらるが好き。
私の片思い。

だから、このまま帰るなんてイヤ!
なにか進展させるもん!



「奈子、早く食べろよ」

「あ、熱くて食べられないの!ふーっ熱い熱い!あっついわぁー!」

「奈子って猫舌だったか?」

「あ、当たり前じゃん!」

「当たり前なのか…」



のそのそと食べてみても、元々食べるのが早い私は、そらるが食べ終えて10分後に食べ終えた

「まだ間に合うな。じゃぁ、早く駅に…どうした?」

うずくまる私にそらるが目線を合わせるためしゃがみ込む

「熱いの食べ過ぎてお腹痛くなっちゃった!」

「は?」

「トイレ行ってくるね!」












「………はぁ…。ダメだ…そらるあきられちゃったかな…でも…今日は、そらるの頭の中はろんでいっぱいだったから、ちょっとでも…あっ!」












次の作戦を実行すべく、そらるのもとへ帰った。

「ごめん、そらる…」

「いや、気にしなくていいよ」

「っ!」


やばっ!靴擦れだ!
計算外だよ!どうしよう!


「奈子?どうかした?」


「あ…えっと…」


「……足痛いのか?」


「ううん!痛くない!」

「そうか」


くるっと向きを変え、そらるは歩き出した
うぅ…なんでこういう時に嘘ついちゃうんだろ

次の作戦しなきゃ!


「あれっ!?」

「どうした?」

「携帯がない…」

「は!?」

「トイレに忘れたのかも…!取り入ってくるね!」


痛い足を我慢し、向きを変える


「奈子!」

「え?」

「足、痛いんだろ」

「……そ、そんなことな「本当に?」……えっと…」


「嘘がバレバレなんだよ。駅のホームもう少しだから先行ってろ。俺が携帯とってくるから」

「………わかった…」




ノコノコ歩いても、直ぐに駅のホームに着いてしまった。
そらるの足だとギリギリ間に合うかな…

靴擦れなんかしなかったら、ノコノコ歩いて携帯取りに行って、ノコノコ帰ってくるはずだったのに!!!


お願い!携帯みつけないで!
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