小十郎×佐助

□永久就職
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「…レポートって何のだ?」
「小十郎の授業の」
「…それって、いつまでだったっけ?」
「明日の授業の時だ」

カチリと場が凍る音が聞こえた。
3人ともコースが違うだけで同じ学科なので、同じ授業があったりするのだ。
しかもそれが政宗のお目付け役の小十郎の授業で。
おまけにレポートを出されていて。
提出期限が明日。
絶望的だ、そりゃ固まる。

「何でもっと早く言わねぇんだよ!!」
「俺だって今、佐助の言葉で思い出したんだよ!!」
「どうする!?俺一文字も書いてないよ!!」

3人がギャーギャー暴れているのを佐助は黙って見ていた。
どうしてこの人たちは、こうもギリギリまでレポートをしないのだろうか。
先にやっておけば後からいくらでも騒げるのに。
ってか、お前ら明日学校あるなら酒飲んで騒ぐな。

「どうすんだよ?」
「どうするもこうするも…レポート書かねぇと小十郎に殺される!!」
「俺、帰る」
「俺も帰るわ」

慶次と元親は荷物をまとめ早々に帰宅体制だ。
これだけ騒いでおいて何もせず帰宅するのか?と言おうと思ったが、いっそ哀れなので言わないことにした。
結局3人は帰ってしまい、残ったのは幸村と元就と佐助の3人。
幸村と元就は明日授業がないのは確認済みなので、とりあえずこのままここで寝かせるとして。
飲んで空になった缶を捨て、皿やコップを片付ける
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