宝物小説
□お犬様と夏 *
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「ん、んぅ―――!?」
口付けられて慶次の舌が中へ入って来る。
その舌はひんやりと絡まり、そして…より一層冷たいモノが利家の口内に入り込んだ。
「んむ、…な…なんら?これ…」
「あはは、冷たいでしょ。それね『氷』って言うんだよ。」
「……こ―り?」
「京で貰って来たんだ。利、暑がりだから喜ぶかと思って……もっと食べたい?」
「おうっ!!」
にっこりと笑って氷を待つ利家に、慶次はまたそれを口に含んで口付けた。
(口移しでなければいけない理由など無いのだが…利家は気付いていない)
「んぅ…ぁ…冷たぁ…」
「美味しい?」
「あぅ…もっと……」
ちゅる、と二人の間に伝う液体を指と舌を使って、利家は口元へと運ぶ。
その冷たさに酔った顔は、とても妖艶だった。
「次は…こっち」
「うぇ?」
暑さでぼぅっとしている利家を床に伏せさせると、慶次はその腰布をするりと剥ぎ取る。
「ひぇ…や、慶次…何…?」
「じっとしてて」
また氷を口に含んだ慶次は逃げないように腰を掴むと、今度は下の穴へと舌を使いながらそれを内部に入れる。
「ひぁ…ッ、冷た…うぁ…あ」
「利の中、熱いからすぐ解けちゃうね…
んじゃ…もっと入れてあげる。」
「ひぅ…ん…んぅッ」
何個も慶次によって氷が埋め込まれたが、感じる位置に届く時にはそれは解けてしまう。
もどかしい刺激に利家は内股をくねらせた。