小十郎×佐助
□以心伝心 *
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夢を見ていた。
淡く光る膜に包まれている自分。
何処なのか、何なのかは分からない。
ただ心地よいとだけ感じた。
温かくて、柔らかくて、匂いまで感じるような…。
「ん…」
目を開けると誰かの姿が目に入った。
霞む目を閉じて再度開くと、視界が晴れそこにいた人物の顔をハッキリと映し出しだ。
何故…下から見ているのか?
よく体制を確認すれば、どうやら自分は膝枕をされているらしい。
おかしい。
確か寝たのは覚えているが、膝枕をされた覚えはない。
疑問に思いながら仰向けのままでいると、膝枕をしてくれている人がこちらを見た。