小十郎×佐助

□己への愛
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夏の暑さも増す午後。
佐助は1人部屋でクーラーの冷気を浴びながらぼんやりと外を見ていた。

小十郎からプロポーズをされた。
本当は自分からする気だったのに、度胸がない+邪魔が入った+ネガティブになってしまったで佐助からはプロポーズが出来なかっ

たものの、小十郎がプロポーズをしてくれた。
本当に嬉しかった。

結婚を承諾してから少しドタバタした日を送っていた。
まずは信玄と幸村に結婚の報告。
それから周りの友人達への報告。
誰もが喜び、二人に祝いの言葉をくれた。
そして最後に小十郎の両親のところへ行った。
小十郎の家はそれは格式の高さが見て取れるほど広い家だった。
屋敷という表現の方が正しいのかもしれない。
平屋なのだが広さが半端ではない。
大河ドラマでしか見たことのないような立派な家に佐助は圧倒された。
それまででも緊張していたのがさらに緊張してしまい、焦る佐助を小十郎が優しく宥めてくれた。
小十郎の父親と母親はとても優しく「仏頂面な息子ですがよろしくお願いします、佐助さん」と言われ、緊張の糸が切れたせいか、

不覚にも佐助は嬉しくて泣いてしまった。
挨拶を済ませ後は結婚式の準備をするだけとなったのに、小十郎の家から帰ってから何故か佐助の元気がない。
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