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□すとろべりー はにー
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「甘くて美味しいでござる〜v」

幸村はそう言いながらまた苺を口の中に入れた。
これで何個目、いや何十個目か分からない。
元親からもらえるだけもらったのに、今日中に食べきるのではないかと言うほどだ。

「幸村は苺が好きなんだな」
「はい!!政宗殿はお嫌いですか?」
「いや…嫌いじゃねぇぜ」

甘さの中にも酸っぱさがあって、政宗とて嫌いな味ではない。
が、幸村ほどたくさん食べようとは思わない。
すると、幸村が苺を繁々と眺め始めた。

「どうした?」
「苺とは…中は白いのですね」

今更かよ…政宗は静かに心の中でツッコんだ。
今まで一口で口の中に入れていた苺を、幸村は半分だけ齧ってみた。
果汁が滴り、唇を濡らす。
口内から溢れた果汁を舌で舐め取る。
エロイ。
利家と食べているときにも思ったのだが、
どうして幸村は無意識に煽るのが上手いのだろうか。

「外は赤いのに中は白いとは…何だか縁起が良いですね」

無邪気に話しながら苺の断面を見せてくる幸村。
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