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□独占欲
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「も…本当、信じらん……ないっ」

佐助は荒く息を吐いた。
吐く息に熱が込もっているが、走ったわけではなさそうだ。
額を伝う汗を拭い廊下にしゃがみこむ。
授業中なので誰もいない。

コツン…。
足音が聞こえ顔をあげれば、佐助は嫌そうな顔をした。

「片倉…先生」
「今は授業中じゃないのか?」

佐助の座っている隣が自分の部屋。
小十郎はそれ以上何も言わず部屋に入ろうとしたら、佐助にズボンを掴まれ止められた。

「先生が、したんでしょ……責任とって、よ」

見上げてくる潤んだ瞳に小十郎はニヤッと笑みを返した。

「次からは気をつけるか?」
「気をつける……気をつけるからぁ、先生」
「約束は守れよ」

力の入らない佐助の体を抱え部屋に入り、鍵をかけた。
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