日々草
□ろく
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「ねーサド王子、これって私もサボりに入るの?」
「……知らね。入ンじゃね?」
「マジかー!やった、初サボり!」
沖田がアイマスクをつけて眠る体制にはいって一分。はるかは唐突に沖田に問いかけた。
内容は素朴なもので、沖田はめんどくさがりながらも適当に答えればはるかからは思い描いていたものと少し違う答え。
次は沖田が問いかける番であった。
「……オメェサボった事なかったのか?」
「まーねっ!前の学校だったら奇跡的に全部の教科、担当の先生女だったからさ〜」
「オメーらしィや」
「けっこう美人多かったんだよね〜……でもこの学校も美人多いよね!先生もだけど生徒も!特に3Z!!」
「……やっぱ早乙女目ェおかしーんじゃねェ?」
「失礼な」
「3Zに女子なんかいねーぞ」
「失礼なァァ!」
少し話の内容は変わるも話は成立しているため沖田もまぁ良しとしようと話を続ける。
「早乙女も女らしくねェ」
「あ、私は別にいーや。てか男に生まれたかったなうん。そしたら女の子口説きまくれますなサド王子」
「……」
「でも同性ならではのトークもあるからなー」
「……やっぱ変な奴でィ」
「私がかい?よく言われるよ」
「あー……もー寝る。起こしたらどーなるか、」
「分かりましたぁー」
再度アイマスクをつけて眠る体制にはいればはるかも一方のベッドに横になり、そして瞼をおとす。
忘れかけていた足の痛みが再発してなかなか眠りにつけないものの10分ほどたてばはるかはネバーランドにダイブした。
(はるかーーーっここアルかぁぁっ!?)
(ぐぇっ!?)
(て、なんでサドがそこにいるネェェェ!!)
(いってェェェ!!)
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