日々草
□よん
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――お前の語尾はなんで死ねしかつかねンだよ!!
――バカな事言いなさんなァ、お前専用だ死ね土方。
――テメェェェエェ!!沈めたろかァアァァ!!!
――出来るもんならやってみろよ土方ァアァァ!!
口論から殴りあいに変化していくなか、ぼんやりと眺めていて思ったのは
「……仲良いなぁ」
私は最早茅の外だったので神楽ちゃんとランデブーしてこよう、よし。待っててね神楽ちゃん、今から愛を捧げにいきます。
「待て」
「……はい?なんだいオカン、私は今から愛を捧げに――」
「やっぱお前変なやつだな。じゃなくて、」
「ハッ、まさか――誰がオカンなんかに愛を捧げますか!!」
「俺に愛を捧げろなんて言ってねェ!!それ以前に断固拒否だ!!」
「なっ……!ちょっと傷付いたぞ!!」
「めんどくせェよお前!!!つか話聞いて!?」
オカンは何が言いたいんだマッタク。
「今の『仲良い』ってのはなんでィ」
「いっ!?」
私がオカンの話を聞く体制になるまでが長かったのか、アイマスクさんは眉を寄せ私のチャームポイント(笑)とも言える前髪を引っ張ってきた。
くそぅ、背後からだなんて……!
自然と首ごと後ろにいくため前髪も痛いけど首も痛い!
さらには上に引っ張られて爪先立ち。すごく微妙にキツい位置で固定されてる。
絶対わざとだな。
「オイ答えろ」
「ふぎゃあぁぁ!?答えろも何もそのまんまじゃん!!めっちゃ仲良さげだったじゃ、いぃいっ痛い痛い痛い!!!」
オカンとめてよ!!このサドとやらの攻撃を!!
「おぅ総悟、もっとやれ」
なんで応援してんだよ!やっぱ仲良いだろ!!!
「そそそそんなに気に食わないか!?」
「「おう」」
そ く と う !!
「なんで土方と俺が仲良しなんでィあり得ねーよそんなんだったら死んだ方がマシだ。間違えた、やっぱオメーが死ねよ土方」
「ンだと総悟!」
「とりあえず離してェェェ!」
(これからあの人の事はサド王子って呼ぼう)
(なんか首から嫌な音が聞こえたのはきっと幻聴)
(……神楽ちゃん助けて!!)