日々草
□いち
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「…お前、イイヤツアルなっ!!」
「ぐぇ!?う、嬉しいけどくるしっ…!!」
「はるかちゃん……!」
「う、麗しいですって!?そんな当たり前の事言われたって……嬉しいじゃないのぉぉぉ!!」
抱きしめ返してくれた可愛い女の子。
目尻を押さえている美人さんに麗しいメガネさん。
…そういや名前聞いてないな。
「今更ながら…な、名前教え、て」
「神楽ちゃん、はるかちゃんが死にそうよ。離してあげて」
「姉御…コイツイイヤツアルよ!!なのに姉御は……!」
「誰も始末しろなんて言ってねぇよゴラお前の脳みそいっぺん解剖させろよ」
聞こえてなかった。
△▼△▼△
「ふむふむ、神楽ちゃんにお妙ちゃんにさっちゃんに――」
……よし覚えた!
なんとか名前聞けた!
「ア、アタシの名前は…?」
…良い感じに黒くなった肌に盛ってある長い金髪。
少し時代に遅れているルーズソックスを履いているのは――。
「ハム子」
「公子だよ!!なんだよ女子に優しかったから普通に呼んでくれるかと思って期待したじゃねーか!!」
「…まぁそんなに落ち込まないで、」
「お前のせいだろ!」
「…まぁまぁ、その長い金髪がキマってるよ!!」
親指をたてるがそれはハム子によって真横にボキリ。
嘘だろ。