日々草
□なな
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保健室でサボって今は放課後。
神楽ちゃんにタックルされて起こされたのにはびびったなぁ……。
サド王子なんかグーで殴られてたよ、何故私の隣のベッドでサド王子が寝ているんだっていうめちゃくちゃ理不尽な理由で。
乱闘になりかけてたところでマヨラと銀髪が止めてくれた、と思えば次はなんでセリフかぶんだよって銀髪とマヨラが乱闘になってそこに妙ちゃんに殴られたゴリラが飛んできてもう大変だったね。
変な感傷に浸っていたら銀髪先生から声かけられた。
「おーいはるか、生徒の重大なお話聞いてたかァ〜?」
「あー聞いてた聞いてたー。さっちゃんと結婚だなんて……!!お幸せにィィィ!!」
「銀さんと結婚できるなんて幸せッ!楽しい夜の結婚生活を送りましょおォォォ!!」
「違ェェェよぉぉぉ!?どんな聞き間違え!?夜の結婚生活ってそんなのアレじゃん!!めちゃくちゃアレじゃん!!?」
「アレアレって……んもぅ、銀さんエッチぃ」
「オメーは黙ってろ!!口になんか突っ込むぞコラァァァ!!!」
「なんかって……銀さんのドリームスティックの事!?そんなの大歓迎よ!興奮するじゃなぁぁぁい!!」
「なんでそーなんだよォォォ!?」
わぁ、銀髪先生と戯れてるさっちゃん幸せそーだなー……。
うん、やっぱ……やっぱ……!!
「――ッ恋する乙女って可愛い!!」
「いきなり何言ってんの!?ねぇなんで立ってガッツポーズしてんの!!?」
「早乙女……大丈夫か?」
「マヨラもそう思わない!?」
「や、別に」
「サド王子は!?」
「知るか」
「ヅラは!?」
「ヅラじゃない桂だァァ!!」
「話通じないィィィ!!」
「だからお前もォォォ!!」
***
とりあえず座れ、と落ち着いた銀髪先生に促されてしぶしぶながら座れば本題を切り出された。
その内容は最近不審者がでているという事であった。
別にどうも思わなくて、ただふーんって感じだ。
でも神楽ちゃんとか妙ちゃんとか九ちゃんとかさっちゃんとかさぁ、皆可愛いからなぁ……大丈夫かなぁ?
いや、皆強いし返り討ちとかにすると思うんだけどほら、怖くっていつもの強さがでなかったりさ?あるかもじゃんね。
「おーいはるかちゃーん、今自分じゃなくて別の奴心配してねーかァ?自分の心配しろ自分のォ」
「私は大丈夫です、身軽なんで」
「はいそれ関係ないんですぅぅぅ。自分は大丈夫って言ってる奴が1番危ないんですぅぅぅ」
「体操歴何年あると思ってんですかーバク転とか余裕なんで大丈夫なんですぅぅぅ」
「基準わかんねーよソレ」
「マヨラは黙っててくださーい」
「そんな足でバク転できんのかィ」
「……片足で頑張る。つか私のところに不審者は来ない」
「確かにな」
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