日々草

□ごっ
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ドコーンやらバキャーンやら、体育の授業には全くといっていい程似つかわしくない騒音が体育館に響く。

その中心にいるのは主に神楽ちゃんや妙ちゃん、ゴリラ、オカンとそれを狙ったサド王子。
ぶっちゃけ、全力でうわぁってなった。
メガネクンやジミーは馴れているのかその被害がとんでこない程度に端により黙々とストレッチを続けていた。



体育担当の松平てぃーちゃーは「3Zは毎回元気でいいな」などと嬉しそうにほざいてる。






「……わぁ。なんかシュールだ」

「いつもこうだから気にするなはるかちゃん」
「九ちゃんがまともで良かったマジで」
「まぁ、見ていて楽しいだろう?」
「それよりかは神楽ちゃんとか妙ちゃんが怪我しないかが全力で心配」
「その場合僕が男どもを血祭りにあげよう」

「九ちゃんマジカッコイイ」

あれ?キャサリンとさっちゃんがいない。


さっちゃんは銀髪センセイのところにいるとして、キャサリンは?



……あ、いた。
皆の下で横たわってたご愁傷様。

……あ、キレた。
が、相手にされてないドンマイ。

……あ、妙ちゃんこっち向いた。
手ェ振っとこ。

……あ、神楽ちゃんだ。
こっち向かって飛んでき、たァァァ!?



「はるか!!退くヨロシィィィイィ!!」
「ふぎゃっ!?」


――ガシャアァン




そのまま二人で機材のいっぱい置いてある方の壁に衝突。主に私が。
いきなり退けっつわれて退けるわけねーよ。
可愛いから許す。

機材ガラガラ倒れてる。当たんなくて良かった。
下手したらコレ死んじゃうって。
可愛いから許す。

神楽ちゃんが上に乗ってる。重、いわけねーし。でもちょっとお腹痛いかななんて。
可愛いから許す。

……つか怒ってすらないし!!むしろウェルカムだし嬉しすぎるし!?
お持ち帰りしてもいいかな!?いいともォォォ!!

謎の葛藤。

をしてたらいつの間にか人が集まってきてた。いちばん近くに居たのは妙ちゃんと九ちゃん。九ちゃんは隣にいたから分かるけど妙ちゃん移動するの早くね?


「神楽ちゃんはるかちゃん大丈夫!?」
「大丈夫か!?」


「アネゴ、九ちゃん、私はダイジョブヨ!!はるかはダイジョブアルか!?」
「……」

「はるか?」

「え、あ、何?」

「痛いとこ無いヨロシ?」
「無い無い!だからちょっと神楽ちゃんこのまま私の家行かな――」
「はるかちゃん?」
「ごめん神楽ちゃん今の嘘だから忘れて。妙ちゃんそんな睨まないで。ほら神楽ちゃんもう行っちゃったよ」

「はるかも行く?」

「や、私はもうちょいこの体制でいる」
「そう、じゃあまた後で」


そう言って妙ちゃんは九ちゃんを連れて神楽ちゃんの元へ行った。
別にさ、妙ちゃんそんな睨まなくてもー。
ジョークだもんねジョーク。

……うん、ジョークだし。
「……ジョークだし!?」

「何がだよ」
「頭打ったんじゃねェかィ?」

「あら、マヨラにサド王子。どしたの?」
「いやお前がどしたの」
「なんで避けなかったんでィのろま」
「あんないきなり避けれるか。まず避けたら神楽ちゃん怪我すんじゃん、それだけは阻止!!」

「……チャイナなんかほっとけばよかったんでィ」
「総悟がチャイナ蹴らなきゃ良かったんじゃ、」
「土方ァなんか近藤さんがピンチですぜ助けに行け」
「ぐふぅっ!?テメッ、総悟ォォォ!!」


いきなりマヨラがサド王子にライダーキックかまされてた。
そんでそのままとんでって強制的に近藤さんの前にマヨラが行っちゃって妙ちゃんからグーパンかまされてた。




「で、お前は足を痛めたって訳かィ」

「え゛」



そして私は嘘を見破られ呆れ顔をかまされた。
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