日々草
□ぷろろぉぐ
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5月。
3年に進級するもZ組の光景はいつも変わらない。
それは朝も例外じゃねェ。
「なっ、にするアルかサドォォオォ!!」
「うっせーチャイナァアァァ!!」
なんか殴りあってる総悟とチャイナ。
何が事の発端なのかは知らね。アホか。
志村弟はそれを止めようとしてとばっちりくらってやがるし志村姉に挨拶をしにいった近藤さんは……まぁ、ご愁傷様。
銀八はこの時間はいね――あ、いるわ。
そーいや今日ジャンプ発売日だったな。
なんだかんだでチャイムがなりHR。
特に何もせずに時間は過ぎる。
「……あ」
「どうしたネ銀八」
もう少しでHRが終わる――って時になんか銀八が思い出したみてェだ。
「あーっと、ヤッベ、今日転校生くんだったー…忘れてたわー…ヤッベェ〜…ま、いいか」
いや良くねェだろ。
……は?転校生だと?
ジャンプを読み直す銀八に言い返そうとすると勢いよく教室の扉が開き、それと同時に叫びながら女がはいってきた。
「うぁあぁぁぁヤバイ遅刻!?コレ遅刻ですか先生!!転校一日目くらい遅刻しないでおこうと思ってたのに!!めんどくさいから間に合った事にしといてください!!あ、皆さん初めまして!!早乙女はるかです!!以後よろしく――っていうか疲れたぁぁぁ!」
……コイツが転校生か。と、無意識に息を吐き出した。