BOOK

□One pleasant day is waiting.
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「お……さ…、…お母さん!」

『うぅ〜ん、』

「今日はあそびにつれてってくれるんでしょ!」

『………今何時…』

「えっとね…5時!!」

『おやすみなさい』

「ええっ!?」





素敵な笑顔でとんでもないことを口にしたこの可愛い可愛い金髪碧眼のくりくりした大きな目の息子。

バーナビー・ブルックスJr.

通称バニーちゃん。



血は繋がってないし、本当の家族って訳ではないんだけど、それはおいおい話すとして。

実は昨日、休みを取ってバニーちゃんと遊びに行こうという計画をしていたのだが…

5時って、朝の5時よね?
早い、早すぎる…




『バニーちゃん、時間というものを考えようか、5時は早いよ5時は…お外見てみた?』

「ううん見てない」

『じゃあ見てきなさい』




そう最速すると素直にベットから降りパタパタという足音の後に、カーテンを開ける音がする。

そしてそのまま戻ってきて…




「お外まっくら!!」

『でしょ―? 真っ暗でしょ?』

「ね、早くいこ!」

『いやいやさっきお外見てきたでしょ?真っ暗だったでしょ?』

「んむ…だって、」

『もう少し寝てないと、途中で体力切れて最後まで遊べなくなっちゃうよ?』

「それいや!」

『じゃあもうちょと寝よう、ね?』

「……は―い」




上手く説得をし、再び布団に入り込むのを確認しぎゅうと抱きしめると、嬉しそうに笑って同じようにぎゅうと抱きしめ返してくれる小さい身体。

そっと頭を撫でてやると、うとうとしだしすぐに眠りについた。





『おやすみ、バーナビー』





One pleasant day is waiting.

(楽しい一日が待っている)

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