あいの詩


□V:曖の詩
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【death sentence】



君に 愛されるたび

君に 優しくされるたび

君に 許されるたび



僕は僕自身を 憎悪する



心の何処かで

哀しみが溢れだす



僕は 君にとって

有害です


自分勝手に君を愛して

必死につなぎ止めている


僕は 君にとって

有毒です


君から離れられずに

君を汚染していく



君が僕以外の

誰かを愛するのが嫌で

安易な逃げ場所を求めて

死を選ぶ

卑怯な人間なのです



僕のすべては君だから


僕の生きる意味は君だから

僕は生きているだけで

有罪なんだ




優しい君が

壊れてしまう前に


僕に死刑宣告をください
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