言の葉の遊戯
□〜終章〜
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※※後書き※※
ここまで読んで下さって、本当に感謝しています。ありがとうございました。
この詩集には、私の思いがたくさん詰まっています。
そして、その思いが、今、ひとつの終わりを迎えました。
私が詩を書き始めたのは、10代前半でしょうか。
当然、「詩」とは呼べない代物でしたが…(苦笑)
当時は精神的に苦しくて、その苦しさを吐き出すように、あちこちに書きなぐっていました。
言葉の暴力を受けて、言葉が本当に嫌いで…私自身、声に出して言葉を発する事が出来ない時期がありました。
だけど、心の中には止めど無く言葉が溢れて、溢れた言葉をノートに書きなぐっていました。
――そうする事で、辛うじて正気を保っていたのです。
『T:自己』
の中には、もがき苦しんでいた頃の私がいます。実際、10代の頃に書いた詩が多いです。だから、感情を吐露するだけの暗い詩が多い(笑)
その頃の苦しみは、未だに現れるけれど、年を重ねるにつれ、たくさんの人に接するにつれ
『U:貴方へ』
のような詩も書けるようになりました。
私にとって詩は、自分自身を見つめる鏡のようなものです。
心に湧いた形のない感情を、言葉にする事によって、私自身を見つめる事ができるのです。
他者を励ましたり、元気づけられるような言葉は、私にはまだ綴れないのです。
自分自身を理解せずに、他者を理解出来るとは思ってないからです。