男愛
□新旧話
2ページ/3ページ
-帰り道-
やっと一人で考えられる。
「ハァ…。」
「大きなため息やなぁ、若松。」
「!? 部長!?」
そこには三年生、元部長の今吉翔一が
立っていた。
「いや、元、やけどな。今はお前が部長
やろ?」
「…」
「? なんや?暗いなぁ。
まぁ話は聞かんけど。」
「聞いてくれないんですか!?」
さすが部長…。
「当たり前やろ。もう俺が引っ張るチームや
ないやん。お前が引っ張ってくチーム
やろ。」
「そうですけど…。」
「まぁ、お前なら平気や。」
そう言って部長は俺の頭を撫でた。