夢物語(長編)

□序章
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深い闇に浮かぶ満月の日…。

運命の出会いをした者達がいました。

その者達は、似ても似つかない六人の兄弟と儚い一人の男の子でした。

六人の兄弟は人間ではなくヴァンパイアでした。

そのため、人を愛することを知らず、ただ…ただ…人を餌としか見ていませんでした。

周りの人達は、六人の兄弟を「異常だ。」「不気味だ。」と否定しました。

しかし、儚い男の子は、六人の兄弟を否定しませんでした。

自分達を否定しない儚い少年に六人の兄弟は依存し、狂った愛を捧げ愛しました。

儚い少年は、狂った愛を受け止め六人の兄弟を愛しました。

そんな、似ても似つかない六人の兄弟と儚い一人の男の子の、一つの異常な物語です。

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