私が守るから
□1ノ譜
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楽視点
姉貴と暮らすようになるきっかけは、二年前の2月。珍しく薄らと雪が積もった、クソ寒い時期。
姉貴が久しぶりに、休日だからと俺を連れて、ショッピングをしてるいる時だ。
本来なら男の俺が守る立場だと、日々の不満を姉貴に話している時だ。
楽「俺だってもう今年で20歳になるんだから、そろそろ姉貴のお守りも卒業したっていいだろ?」
『まーたそんなこと言って!それは私に勝ってからにしてちょーだい!!』
楽「あのなぁ!姉貴は女で俺は男だ!いい加減、俺にも頼られる立場くれたっていいだろ!」
『何よ!ムキになって!私はアンタが生まれてから絶対守ってあげたいって一心でここまで来たんだから、最後までやりたいようにやらせてよ!!』
楽「はあ?!んなもん頼んでねーよ!!俺はもう大人になんだから、少しくらい子供扱いはやめろよ!!姉貴こそ女って言う自覚そろそろ持ちやがれ!」
道中で歩きながら会話をしているうちに、どんどんヒートアップしてしまい、ついには通りの人達に何事だと、集まってきてしまった。