氷の華姫

□マる3
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「随分と、図太いな…アティヌ」

祭壇に腰を掛け、頭を抱えながらため息をつくは、眞王。

私の魂の父親だ。体は、違う人が親な訳で…
んー、説明のしようがない。

『いい加減、その掟を取り消してほしい。もう、あの時のような争奪戦にはならないし、皆私の存在はおとぎ話になっているもの』

眞王ははぁ〜…と大きなため息をついた。

「何度でも駄目だと言っても断固として通じなさそうだな」

『当然よ!さぁ、さっさと掟を取り消してよ!!』

眞王は額に手を当てながらふぅ…と一息つくと静かに私と視線を合わせた。

暫く見つめた後、少し微笑んだ。

「良いだろう…ただし、子を作ることは駄目だ。あと外出も顔を隠すなら許可する。それでいいか?アティヌ」

『!!?』

案外あっさり許可されて、外出まで許された!

一体何を考えているのやら、この親バカさんは…

『本当にいいのか?』

「勿論だ。お前がそこまで言うならな…」

『わぁ!ありがとう!!お父様大好き!!』

ギュッと眞王に抱きついたあと、走って外で待たせている愛馬ハナに乗って血盟城へ帰って行った。





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