破れた羽根を癒せるのなら
□誕生日に(ゆうみな)
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「優子さん、おめでとうございます!」
「優子おめでとー!」
「優子ちゃんおめでとう!」
「優ちゃんわたしといっしょだね〜、おめでとー」
そうです!今日は大島優子誕生日でございます!25になりました!にゃんにゃんと最年長です。麻里ちゃんが卒業しちゃったからね。
同期から後輩まで、いやぁ〜、たくさんプレゼントいただきましたよ。いろいろね!うれしい!大島優子はただいま幸せです!
が、問題が一つ…
あんの、ちび!!わたしになにもないんかい!
いや、ね、確かに今日の0時ぴったに誕生日メールくれましたよ。朝、おめでとうも言ってくれましたよ。そんときはまだ後でくれんのかなぁって思ってたけど、もうすぐ大島さんの誕生日終わっちゃいますけど…
いや、別に、物がほしいわけじゃないよ!けどさ、忘れてる…?
まあまあ、大島さんはこんなにたくさんの人に祝ってもらえて幸せですよ。
なんだかんだ言って、誕生日も終わり…みんなそれぞれ帰っていきました。
てか、あのちび、最後いなかった気がするけど…まあ、いっか…正直ものすごく悲しいけどっ!!
家に帰り、プレゼントの整理。
「あ〜、これにゃんにゃんぽい(笑)」
「おかしはあしただな〜」
いろいろ広げていると・・・
"ピーンポーン"
こんな時間に誰だろ…?
「はーい。」
ドアを開けると、そこにはずぶ濡れのたかみながいた。
「た、たかみな!?」
「ごめん、こんな遅くに…でもどうしても会いたくて…」
「とりあえず、あがって?」
ずぶ濡れなたかみなにバスタオルを渡した。疲れているのか拭く力がなさそうだったから、「かして?」とたかみなに言って、わちゃわちゃ拭いてあげた。
てか、こいつ、濡れてっから、肩だしの服が伸びてるぞ…おい、はだけすぎだぞ…
「はい。拭けたぞ。どうした?こんな時間に」
そういうと、たかみながギュッと抱きついてきた
「あのね、これ、誕生日プレゼント。忘れてたわけじゃないよ。ただ、恥ずかしくてわたせなかった…///あ、大丈夫!バッグの中はビニールに入れてあるから!」
そういって小さなケースをくれた。「開けていい?」と聞くと、コクンとうなづいた。
開けるとその中には、小さなハートのネックレスだった。
「つけてあげる」
そういわれたので、黙って後ろを向きつけてもらった。ダイヤの光る小さなハートのネックレス。かわいい。きらきらしてて。
「優子、お誕生日おめでとう」
こういうときだけかっこいいんだから///反則!!
「たかみな、ありがとう」
そういってたかみなを抱きしめた。
そしたら、たかみなも抱き返してくれた。
そういえば、このちび、めちゃめちゃはだけてるんだった(笑)襲っていいってこと?
「ねぇ、たかみな」
「ん?」
「こんだけはだけてるってことは襲っていいのね?」
「///」
やっと状況を把握したようで胸元を隠した。
「い、いや…それは…ちょっと…ダメです…」
まあ、今日は届けてくれたからいっか(笑)
「わかったよ。とりあえずお風呂入ってきな!そんで、そのまま泊まってくといいよ。」
「え、いいの?」
「ひとりより楽しいし」
「ありがと」
お風呂をのぞこうとしたのはここだけの秘密です(笑)
そのあと、どうしてみんながくれたタイミングでくれなかったのか聞いたら、「優ちゃんにつけてあげたかったから、みんながいたら恥ずかしいと思って…そしたらマネージャーに呼び出されて、帰された時には優ちゃんがいなくて…」
だって(笑)
なんと、どんくさい!ま、そこも含めてかわいいおちびちゃんですけど♡
fin