有益に利用したい

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「何コレ…」

「あっトミー様怒った」

「「え"っ」」


普段の様子を変えないマキから放たれた言葉は死刑宣告である。うわやっべ。


「ボギーどう?」

「あと少しだ」

「バリーは?」

「まだ動けねぇよ」

「ん。」


あ、トミー様の怒号聞こえた。こりゃマズいな卵植え付けられちまうな。


「じゃあ守るね」


ふと呟くような言葉にぴくり。守る?なんだか前もそんなことを言ってた気が…あ。

あれ、そんなに直接的な意味だったのか。どういうことかと思ったら、なるほどそうか。

またさらりと頭を撫でられてマキは立ち上がる。こいつオレの頭撫でるの好きだなおい。

あ、虫の羽音聞こえてきた。大丈夫なのかマキ、トミー様の虫は一味違うぞ。

直後に大気を揺るがす熱風。え、マキ?違うよな、なんか違ったぞ今の。


「出番取られた…だと…!?」


思わぬ展開だったらしくマキの驚いたような悔しいような…どちらとも取れる声が聞こえた。













活躍したかったのか


(ううん、折角のかっこいい場面を、)

(お前はかっこよくなくていんだよ)













それ以上魅力増やしてどうするってやつ。



2013/10/29

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