有益に利用したい

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不意に頭を撫で始めた手に意識が少しだけ持っていかれる。ちょっと今は勘弁してくれ。


「お疲れボギー。」


ああうん、まぁそうだな。疲れたよ。労うつもりで来たのか。そりゃ、なんつーか、嬉しいな。


「あちゃー、見事に真っ二つだね」


ぼきぼきと骨を総動員して神経伝達の修復に精を出していると目の前に出される仙骨。おい嫌味かよ。


「これをくっつけるのは私でも難しいね…元々ボギーのものだし、血液で接合とか出来るかな?」


しらねーよ、どっちにしろ早く言ってくれそう言うことは。もう必要ねぇよそれ。


「あ、それより血飲む?早くなると思うし。」


あ、それはくれ。今動けないから口に指でも突っ込んでくれよ。と、言いたいが生憎言葉も発せない。まぁ気付いてくれるよな。

頭上でピッと何かが切れる音がした。気持ちが通じたらしい。指が口に突っ込まれる。

ぎこちない動きをする舌でそれを舐めればあまりの美味さに絶句…いや、元々喋れねんだけどな。

するりと指を抜かれてごくりと血を飲み込めば何だか諸細胞の動きが活発になった感じがする。思ったより早く修復は終わりそうだ。


「バリーももうすぐ終わるかな…悪い結果になりそう。」


マジかよ二人して支部長のくせに散々な結果だなおい。期待持てんのトミー様だけかよ。


「後詰め…要らなかったかな…ヤクザも疲弊がすごいし、トリコもトミー様がサシでやった方がやりやすいだろうし…」


またふわふわとオレの頭を撫でながらマキは今後どうすべきかを考えているらしい。


「とりあえず終わったらバリー移動して…あとは傍観でいいかな…」


マキそれ、トミー様に手伝えって言われたら手伝わないとだからな?そこも含めて計画しとけ?

なんて、口からは出せないけど突っ込まざるを得なかった。













お前救護班かよ


(あっバリーやられた。ちょっとバリー持ってくるね。)

((道具みたいに言ってやるなよ))













可哀想だろ



2013/10/27

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