有益に利用したい
□27
1ページ/1ページ
「思ったことがある。ボギーお前変わったよな」
「あ?」
「オレ達の前での話じゃねぇぞ。…いや、知らなかっただけか、じゃあ。」
「何の話だよ」
「マークとか言う女の話。」
「っ、」
唐突な話題に息を飲む。センチュリースープを取りに行く組で話し合いをしてトミー様とマキが帰った後にはオレとバリーが残ってた。
場所は第5支部。帰んねーのかとか考えてたら飛び出したのはそんな話で。
変わった…か。いや、オレ自身よく解ってない。マキに何であんなに過剰反応するのかとか、そういうところが。
多分バリーが言ってたのはこの間の…その前の会議でオレがセドルにマキの様子を聞いてたのを聞いていたんだろう。
確かにそんなこと気にかけんのは初めてだ。つかそんな気をかける相手が今まで居なかったってのもあるな。
馬鹿みたいに安堵してたのも気付かれてたんだろう。あーかっこわる。
「セドルも変わったよな。」
「あの目玉フェチが人間気に入るとか正気とは思えねーよな」
「トミー様も気に入ってるみたいだしな」
「…バリー?」
「何となく観察して考えたんだが…超適合者ってのは、あいつに好意を持つようになってんじゃねーか?」
「…は」
「オレたち適合者は普通だ。こう、欲情したりもしない。綺麗な奴だとは思うけどな。」
「…」
「不適合者は逆に酷い嫌いようだろ?ユーやエルグ、スター様なんて近づく様子も今まで無い。エルグは通常運転かもしれないけどな。」
…確かに言われてみればピースがはまるような気がしてきた。それって、どうなんだ?
本当はオレはマキが好きじゃない?マキの能力で引かれてるだけ?まさか、そんな。
「しかしユーが調べたものには超適合者や不適合者なんて世界に五人いるかいないかくらいらしいぞ。」
…五人?
ってことは、マキに引かれてるのがあと二人は居るのか?
…つか、五分の三もいる美食會って、
珍味好きすぎだろ
(あーオレどうしたらいんだよくっそ、でも好きだ)
(どんな過程であれ、それが嘘ってわけでもねぇからな。)
(…バリーお前…そんなフォロー出来たんだな…似合わねぇ…)
(最後余計だろミンチにすんぞ)
もやもやボギーさん
2013/10/11