有益に利用したい

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「マル寝よー」

「うん」


おんなじ部屋で暮らし始めて1週間くらい経ったかも。慣れた様子でオイラの寝転ぶベッドに潜り込むマルのなんて可愛いことか!

あーやばいわほんと。よく我慢出来てんね?我ながら感動すら覚えるわ。

それでも何もしないなんてのは難しいものでついぎゅっとかしちゃったりするんだけどマルは笑って許してくれるからオイラもそれについ甘えてしまう。


「ね、マル。」

「ん?」

「慣れてきた?」

「うん。」


そっと顔を窺うように聞いてみればにこっと笑われてもう呼吸すら苦しい!だぁっかっわい!!

あー可愛い、ちゅーしたい。マルにはちゅーってどんなイメージなんだろ。親しい人とするぐらいのもんなのか、それとも。

あー、いいからちゅーしたい。ちょっ、聞こ。あわよくば出来るし聞こっ。


「ね、マル。」

「ん?」

「ちゅーしたい。ちゅーしていい?」

「なんで?」


ぐっ、なんでだと…?その返しは予測できなかった…。ええっと、考えろ、不自然じゃないやつ。

…あっいいの思い出した。


「おやすみのちゅー。」

「おやすみのちゅー?」

「うんそう。」


何時だったかどっかで見た新婚の人たちがしてたのを思い出す。うわ、オイラたちなんだか結婚してるみたい?自分で言っといてなんか恥ずかしくなってきたよ、でもちゅーするためだから我慢しよっと。


「やだ?」

「うーん、ちゅーってどうするのかとかわかんないし何でするのかわかんないんだけど…。」


それを説明するのはちょっと面倒かな〜!!


「じゃあオイラがやりかた教えてあげる!」


よしコレはいい流れ、確実に出来るよやったね!


「何でするかは教えてくれないの?」

「んー、あー、それはボギーに聞いて。オイラより上手く説明してくれるから。」


はい丸投げ!!ボギーそっちのことはよろしく!!


「んー、わかった。じゃあえっと、私どうしたらいいの?」

「目、閉じて待ってて。」

「?うん。」


う、うわやばいこれ、これはやばいよ目の前にするとほんとやばいあー可愛いわやばいわ。

自分でやらせといてあれだけどこれはやばいわあーもうヤっちゃいたいわやっべ。

っと、待たせちゃ駄目だよね。うんうん。早くしなきゃ怪しまれちゃうね。

そっと近付いてまず口と口が触れる。マルの目がちょっと開いた。あー、綺麗。前髪で見えてなかった右目も見えて…あれ、紫色。綺麗。

ああ、左右で違うんだな、なんてぼんやりと考えながら向こうの口に舌とか入れちゃったりして。

すると肩がびくりと震えて、えっなにそれ可愛いなんて思ってたらマルの目が見開かれててあーもう可愛いわーやばいわー。

角度変えながら舌を絡めるとなんだかくぐもった声が出てきてえっろ、えっろ!これは火ィついちゃうわあーもうヤっちゃいたい。

いやいやそんなことしたら嫌われちゃうどころかよく考えたらオイラより強いわけだしオイラ死んじゃうかもしんないわやめとこ。うんうん。

苦しくなってきたのか胸板を軽めに叩かれて離れるとエロいわーこの顔は堪らないよほんとやっばい、よく理性保てるね?ああ、防衛本能か。

ぺろりと唾液を舐めるとなんだか何かがぶわっと湧く。あ、なにこれ。なんか力が湧いてくるってか、何だ、これ。

一人でびっくりしてるとマルがあっ、なんて声をあげてえっ?なんて素っ頓狂な声を返してしまう。


「忘れてた…!」


何が?なんて聞く前に何となくわかった。これアレだ。細胞のレベルが上がったときの感覚と一緒なんだ。…てことは?


「マルって…すげー…」


マルはあの伝説のグルメクラゲみたいなもんってことが判明したので余計上には報せたくなくなった。












ああまたきみは遠ざかる


(やっぱちゅーのことは明日起きて覚えてたら教えてあげるね。)

(え、うん。)

((流れでボギーとちゅーすることになったらヤだしね。))












上部に連絡すると捕られそうでやだけど報告せにゃ自分の身が危ないしねー。



2013/10/11

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