少女は捕食者が苦手
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…あれ。いつの間に洞窟の中に。
「ほら、行ってこいよォ?ここで待ってるぜェ〜?」
「あっ、はい、」
…おかしいな、ブレスバズーカ二三発くらいしか打ってなかったような、あれ?あれ…?
まぁいいや、迷わないように行こう…。
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「あ、ここ通ったみたい。」
壁に発光シールをべたべた貼りながら来たのでわかりやすい。助言をしてその上シールまでくれたユー様に感謝しないと。怖いけど。
にしても、戻ってきたのかなじゃあ。あそこで曲がったのが悪いのかな。今度は直進してみよう。
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順調に進んでいると岩が崩れるような大きな音。え、まさかかぶってるのタイミング、これはヤバいパターンの奴だ急がないと。
走りはしないが急ぎ足。シールを貼るのも忘れない。
前方に光を確認。急げ急げ。
到達。よかった。
「ビンゴ。」
池のような中で跳ねる光輝く魚を確認。ああ、実際に見るとなんて美しいのだろう。
実に心苦しいが、捕獲に入ります。
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…結局グルメケースの入力にてこずってる。ううう難しい。
いやしかし頑張れ伊織、何のために練習したの!!
んー、う、おっ?
「できた。」
おお、捕獲に入ろう。
池に近付く。近くで見れば余計だ。なんて綺麗な魚だろうか。
水も…いや、油も?さらさらとしてる。なるほどこれがモルス油…。
いや、よくわからないけど…ああそうだ、グルメケースにこれ入れないと。
さて、やろう。やるからにはしっかりやらないと。
手をそっと池に入れてみる。…サンサングラミー寄ってきた。ううっ、ごめんよ、
捕らえるしか選択肢のない私を許しておくれ…!!
「あれっ…?」
「っひ、」
不意に後ろから声が聞こえて肩が跳ねる。驚いた私に驚いて、近くにきてたサンサングラミーたちが離れていく。ごめんね。
ゆっくりと振り向く。予想は出来てる、落ち着け私。
「君は…?」
ほら。やっぱり。
ある種の敵さん
(…あ、(駄目だ声が出ない))
(君もサンサングラミーを…?いやそれ以前にどうやって…(この人、ココさんが言ってた子に似てるなぁ。))
初対面にガクブルも久しい気がしますな。
2014/01/30