少女は捕食者が苦手

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どのようなってなんだ。そのような意味ですとしか言い様が無い。

そも、何を疑われてる?考えてみろ、あの場でやっぱりと言った意味が知りたい…というと。

…というと?やっぱり…ということは知っていた…それから?まさか、トリコと内通していたと?いや、極論すぎるな。

悩んでいることを隠そうともせず頭を捻ってうんうんと唸る。答えは出ない。

あと、どのようなは禁句ですよ。何を求めているかわかりません、yesかnoかで答えられる質問してくださいユー様。


「…質問、変えましょうか。」


悩む姿に折れたらしくユー様が溜め息を吐く。


「“やっぱり”の後に続く言葉、とは?」

「トミーロッド様がやられたんだと」

「何故、“やっぱり”?」

「外が焦ったように騒がしかったので。」

「…成る程。」


無意識にぽろぽろ溢せばユー様は眉間に皺を寄せた。うん、相応の顔だ。笑顔よりよっぽどまし。

一つ、深呼吸。さて、さらに聞かれたらどうする。正体を知りたがってたら。そこはそこはかとなく隠さなきゃならない。

現実逃避中なのだ。私はまだ、帰りたくない。


「家が思い出せないんですよね」

「はい。」

「ここで過ごしていても何か思い出す兆しが無いということは、ここに居る意味というのは行き場が無いからと言うことになりますが、よろしいですか?」

「はい。」


こくりと頷くと少し悩むような仕草をするユー様。


「思い出したいとは思わないのですか?」


純粋に首を傾げて疑問をぶつけたユー様にそっと視線を向けた。

ユー様の眉間が微かに動いた。


「思いません。今が楽しいです。」


するりと口から出た言葉に我ながら少し驚く。楽しい?楽しいか?

違うな。未来を考えなくてよくて葛藤も特に無く楽していられるのがいいだけだ。

所詮は逃げてるだけなんだぞ。

やけにはっきりと言ったのが気に食わないのかユー様の眉間の皺が深くなる。な、なんかすみません。


「…まぁ、いいでしょう。」

「…?」

「無意識で話してる人の相手は疲れますね。変に勘繰っても無駄ですし。」


はーっとまた溜め息を吐いてユー様は自分の分のカップを持って中身を飲み干した。

私はきょとりと、それを見る。


「まぁゆっくり話していきましょうか。」


にこり。中身の無くなったカップを置いて、背筋の寒くなる笑みをうかべたユー様。

私はそれから逃げるように、カップを手に取りミルクティーを飲み干した。













まだ続くんですか


((早く支部替えして、))













びくびく



2013/12/17

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