少女は捕食者が苦手

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「第3支部…ですか?」

「うん。ボギーとバリーは留守にしてるし、仕方ないから飛ばそうかって。もうちょっと6支部いてよかったのに。」


うわぁ見事にサボりの口実続ける気だよ。

苦笑いを返す。小さな声で遠慮しておきますと言っておいた。この間私もジョージョー様に怒られたから。冗談じゃないです。


「伊織?」

「わぁっ!!」

「おお、慣れたな、ひきつった声じゃ無くなった。」


後ろから聞こえた私を呼ぶ声につい大声を出してしまった。ぱ、と口を押さえて振り返るとジェリーボーイ様。

きょとん、とした顔をにやっと笑顔に変えてぐしゃぐしゃと頭を撫でる。うう、乱れる乱れる。


「カッカッカ、悪いな驚かせてよ!んで、セドル、説明は終わってンのか?」

「支部替えってのは伝えた。詳しいのは自分の支部なんだし自分でやったら?」

「テメーはジョージョーに任せたのにか?」

「えーきっこえなーい!!じゃね伊織!!頑張って!!」

「逃げんなテメッ!!」


セドル様が逃げた瞬間に笑顔が般若顔に変わるジェリーボーイ様怖い…。

とりあえず手を振られたのでほぼ条件反射で振り返す。やっぱり苦笑いで。


「ったく…。」


はーっと溜め息を吐いたジェリーボーイ様にちょっと同情しつつ話しかけられるのを待つ。私からはしない。


「…行くか?伊織。」

「あ、はい。」


こくりと頷いた私に、ジェリーボーイ様は小さく笑った。


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「もう大分慣れてきただろ?お前のびびる声もそう聞こえねェし。」

「ええと、はい。」


とはいえ一週間か二週間くらいしか経ってない。それなのにセドル様とかグリンパーチ様は確かに慣れた。慣れたというか、お二人が思ったより気をかけてくれて、そのおかげだと思う。

そう考えるとありがたい話だなぁと思う。今度お礼でも言っておこう。


「第3支部は食材開発が専門だ。6支部では何してた?」

「え、き…機械の勉強を…。」

「ってーとGTロボか。伊織、生物好きか?女子高生だったんだろ?」

「え、ああはい、好き、です。」

「ふぅむ…ま、今日は見学でいいか。」


食材開発…ちょっと怖いような見たいような見たくないような。すみません見たいです。

というかジェリーボーイ様に言われて久々に気がついたけど私女子高生だったわ…。













馴染んできてる


((うーん、喜んでいいのか悪いのか。))

(伊織?)

(あっはい!)













既にセンチュリースープ編には入っている←



2013/12/13

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