少女は捕食者が苦手

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「整理するとようするにここはウージャングル…。これはBBコーン…。そして、貴方は…。ジャックエレファント…。」


動物に好かれる体質のせいでbad endフラグ、やばい。

いや仕方ないけど。というかごめんね、こんな大きいのにすりよられたこと無いから怖いよ、怖すぎるよ。

まさかのまさかで主人公に会うではなく敵側に行くbad end!!happy endはもう望めないんじゃ!?

頭を抱えると長い鼻が私を掴んで背中に乗せる。え、略すけどごめんジャックくん、君は何を考えているんだい。

既に斬り倒したとうもろこしを抱えると、ジャックくんは飛び上がる。うおい待て待て!!


「えっ嘘っちょっと待とうジャックくん!!冷静になるんだッ!!私なんか連れてってどーする!!」


声は届かないようだ。飛行を止めないジャックくんに、この世の終わりを感じる。

いや、終わるのは私の人生だな。


「現実逃避で死ぬとか、冗談きつくね…」


人間の最大の逃避は、事実死であると私は思う。死ねば何もない。そこから消えるのだから。苦しみとか、そういうものが一切ないのだから。

だからといって、私はまだそこまで出来るほどの度胸もなければ覚悟もない。私の望む現実逃避とは、ただ、なにもしなくても飯が出て、風呂に入れて、好きなことが出来ること。所謂駄目人間なのだ。

だから困る。心の準備も出来てないのに、断頭台に立つなんて!!













頼む止まってくれ


(ジャックくん、降ろして、)













頼んでも願い叶うこと能わず



2013/12/02

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