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□謝罪の旅
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「日を改めたというのにまた居ないのですか?今度はどちらへ?」
「IGO。」
「…セドル、それをむざむざと行かせたのですか。」
「や、ちゃんと通信機も持ってったし、帰ってくるって証拠に、えへへーこれ見て〜。」
「…まさか貴方、抉ったんですか?いや、けれどマークの目は青では?」
「まっさか!!マルが自分で抉って、オイラくれたんだよ。いや、マル左右で色違うし。」
「…再生するでしょう、それ。」
「うん。虹彩何色がいい?って聞かれたから赤って言っといた。」
「…。」
「可愛かったよ。うん。めちゃくちゃ似合ってた。この目玉もたまんないわ可愛い〜!!」
「惚気を聞きに来たのでは無いのですが。(駄目ですねコイツ。)」
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「さて。何の用じゃったかのう。」
「謝罪。だよ。イチさん。」
「その笑顔と無事の確認で十分じゃわい。むしろワシが謝らにゃならん。」
「?なんで?」
「一番最初の記憶を無くす瞬間…止めることが出来なかったからじゃ。…すまんのう。」
「あれは…私が謝ることだよ。勝手に出てったこととか…すみませんでした。」
「思えばアカシア様とワシと次郎がおぬしを拾って…それからどれほど経ったかのう…。」
「200年だか300年だか…くらいかな。」
「そうじゃろう。…もう水に流さんか?止められんかったことも…、勝手に出ていったことも…、二回目、ここに来たとき、気付けんかったことも…。」
「…イチさんがいいのなら。」
「じゃ、乾杯といこうかのう!」
「いこうかのうって、イチさん酒呑めないでしょ!!」
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「ひっく」
「うわっマル酒くさ!!」
「えへへぇ、ただいまセドル!!」
「わわっ!!おっとっと、…気分良く呑めた?」
「うん!!」
「…そりゃよかった。(ほら、心配いらない。)」
へべれけ!!
(イチさん、えっへっへ、私の伴侶はね〜、教えてあげな〜い)
(そこまで言っといてかい!?)
呑んで色々話すくせに肝心のとこ言わない←
2013/12/04