有益に利用したい
□謝罪の旅
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『1ツ、オ尋ネシタイコトガアリマス。』
「ん?」
『何故、彼女ニツイテソコマデ知ッテイルノデス?伝エ聞イタニシテハ、不自然極マリナイ。』
「…そうかのぅ…まぁ、そう言うのならそうなんじゃろうなぁ…。」
『貴方、何者デスカ。』
「致し方ないのぅ…。」
『…』
「わしの名は、ユグリティアヌス。この島で文明を築き上げた張本人じゃよ。」
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「と、いうことを伝えるのを忘れてたので。」
「えっあのじーさん王様ってこと?」
「そうですよ。昔の文献漁ってたら出てきた言葉に、『その人々欲を持たず。』とあったくらいですから、下町で暮らしてても問題ないのでしょう。ところで、マークはどこです?頼み事があるのですが。」
「あー…マルなら、そのユグ…ユ、ユグリ?」
「ユグリティアヌス」
「うん。それのトコ行ったよ。」
「…はぁ?」
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「どれほどぶりじゃ?」
「そうですね、うーんと、200年?300年?」
「それほど経つか…。」
「謝りに来るの、遅れてすみません。」
「何を言うか。助けてくれたではないか。」
「けれど、水中で文明を続けることになってしまいました。」
「無くなるよりは、十分じゃよ。」
「勿体無きお言葉です。でも…謝らせてください。」
「強情じゃのぅ。」
「…すみませんでした。島を沈めたことも、一度逃げたことも。」
「もう良いよ。それより、聞きたいことがあるのじゃ。」
「?」
伴侶は方法をここまで探しに来た、あの?
(セドルと言う男か?)
(っ、王、知ってらしたのですか。)
(まぁ、わしがお前を作ると言ったのだし、実質娘のようなものだから、気になるじゃろ?そうか、あの…。)
((…じゃあ実質父?というか、なんか恥ずかし…。))
ちょっとまた書きます←
2013/12/03