有益に利用したい

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「マルッ!!」

「…セドル、」


吹き飛ばすようにドアを蹴れば返事をしたのはボギー。

部屋の中央に浮かぶのは、卵型の、球体…。


「っ、マジ、かよ…っ!」


透明のそれの中でマルが眠ってる。早く壊して引きずり出さなきゃ間に合わない!

…いや、冷静になれ?孵化までどれくらいなんだ?くっそ大切なとこ聞くの忘れた!!

ええっと、あー、固さ知らなきゃ、とりあえずパンチを一発。


「ぃ痛ってぇっ!!!?」

「あ、それかなり硬てーぞ。」

「早く言えよ!!」


っと、突っ込んでから気付いたケド、ボギーなんでそんなにヘコんでんの?

まぁいっか…孵化ってんだからそう早くは生まれないでしょ、方法のこと話そ。


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「…好き、あう?」

「うん。」


セドルからもたらされた内容にショックを受けるどころの問題じゃない。鬱だ死のう。

下を向いてから、マキの方を見る。目を閉じたその顔は、当たり前だが微笑まない。


「…オレじゃねぇって、か。」

「え?」

「…なんでもねーよ。」


ああくそ、何でこんな不真面目な奴ばっかり。オレの方が仕事に関してとか真面目なのに、何でこんなに報われない。

腹が立つなんてもんじゃねーよ。通り越して悟るわ。

けど、なんてーんだ、思ったよりオレの精神は強靭らしい。


「諦めねーぜ。」


やっぱ、セドルに負けるのは気に食わなすぎる。

だからまぁ、アレだな。


「イレギュラーアイアン!!」


…あっヒビ一つ入らない、すまん助けらんねーわ。













忘れんなよって言いたかったけどこれは諦めたい


(駄目じゃん!!ねぇ!!ボギーさん!?)

(うっせーッ!!テメーもなんか殻壊す方法考えろよッ!!忘れてもいいのか!!)

(やだっ!!ちょっ、ちょっと待って考えるから!!)













クライマックスっぽいなぁ。



2013/11/29

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