有益に利用したい

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「なぁ、今日の調達の後、」

「大丈夫、ボギーが仕込みしなきゃなのはいないよ。」

「…」


後ろから話しかければにこっと笑って振り返ったマキにどうやら思考を先読みされていたらしい。

それについ驚いてきょとりとしながら頬を掻く。いや、まぁ…確かに聞くことはそれしかねーけど。よくわかったな。


「あっマル!」

「あ、セドル。」


不意に不愉快なでかい声が前方から聞こえたかと思ったらセドルが来たようだ。目の悪いくせによくわかったな。にこにこと笑いながらこっちに寄ってきた。


「これからご飯なんだ〜。」

「そっか。大丈夫?無理してない?」

「してない!!マルはご飯は?」

「さっき食べたよ。これからお仕事。」

「ちぇっ食ったのかよー。」


分かりやすくふてくされたセドルになんかすげーイライラする。うっぜ、こいつうっぜ、

つか二人の世界に入るなコラ。


「マキ、行こうぜ、今日は他にも用がある。」

「あ、うん。」

「いってら〜。」


用を仕込みと受け取ったのか、特に止めもせずセドルがひらひらと手を振る。

それにマキが手を振って、オレもセドルの横を通過する。


「もうすぐだから。」

「…おう。」


その瞬間に囁かれた言葉に頷いた。おそらくもうすぐ見付かるのだろう。方法が。

少しだけほっとして、少しだけ残念に思う。確かに近くに居れどもセドルよりオレの方が今はマキの側にいる時間が長い。

それが終わるとなると、少し、本当にほんの少しだけ。


「(寂しいっつか、なんつーかなー。)」


多分ただ単に離れたくないだけなんだろうけどな。













なんとなくこの日々は好きだ


(んじゃ、今日も行くか。)

(おー!!)













忘れてほしいわけじゃねーけど。つまりはこれが永遠ならいいなってだけ。



2013/11/15

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