コミュニティ不振
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ユー様の話によるとこうだ。
「今度、敵組織の撹乱のために使おうと思っていた機械が完成しましてね。距離が離れていても使用できるか、近くても問題はないか。それらを試すために仮運転をしたのです。一日しか効果がないので確認のために会議がある日。つまり今日。そして距離も申し分無いあなた方が選ばれたというわけです。」
にこやかな笑顔。そろそろグーパンくらいは許されるのでは。
「会議はどうするのですか。オレに報告なんて出来ませんよ。」
「おや、6支部の報告書は貴女が書いているのでしょう?」
にやり、と悪い笑みを浮かべたユー様にイラッとする。なんだろう、彼の支部に配属していた時理不尽な行いしかされていないからだろうか。凄く腹が立つ。
やっぱりグーパンがしたい。
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横に座るオレ(レイカ)から凄まじい怒りを感じる。正直怖ぇ。
横目に握りしめた拳が見えるんだが、手を出すなよ、オレの姿で。頼むから。
つーか敬語やめろっつってんだろーが。
あー、隣にいるオレが焦るわ。とりあえず足で膝をつつく。少しだけ顔がこちら側を向いた。
「そっちの仕事が増えればこっちも比例して増える。余計なことすんなよ。」
小声にそう言えば小さく、本当に僅かに頷いた。頼むぜ、忙しすぎるのは嫌だからな、オレ。
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「大丈夫かなぁーへますんなよー、仕事無駄に増やすなよー、」
とりあえずこの入れ替えをなんとかしようと食材の本をあさる。
あーいいのねえな、なんだよくっそ。入れ替われる実とかねーのか。いっそ肉でもいいよ。
ぱらぱらとページを捲りながら出るのはやっぱり心配事で。
まぁでもボギーもいるし、大丈夫かな。あいつも仕事増やしたくないだろうしうまくフォローしてくれるだろ。
「レイカー…じゃないんでしたっけ、支部長、報告書、」
「あぁ!?んなもん自分で書けバーーーカ!!!!」
「(えぇーーー!?)」
ったく忙しいんだよオイラは。報告書なんか自分で書けっての今日くらい。
…あー、でも戻れなかったらどうしよう。オイラが報告書やんなきゃなのかな…絶対に嫌…死んでも嫌…。
「…チッ」
やだやだ。
気分が振るわない
((報告っつっても対した報告なんて無い))
((オレはセドルの体で5支部の報告しねーとなのか…。))
((なんとかなんねーかなー。今すぐ。))
ユー様が苦手。
2014/02/07