コミュニティ不振

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急に引き寄せられて驚くが、扱い慣れない体のせいで反応できずされるがままに。

少し狭い通路で壁に押し付けられる。視界に入ったのは赤いジャージ。少し見上げるとヤドカリヘルメット。

広い通路の方を向いて一息ついたそれはこちらを見た。オレも見詰める。


「ご存知かもしれませんが支部長、私です。レイカです。」

「ああ。ご存知だがオレは生憎セドルじゃねぇ。」


ぴしり。動きが止まった。そっと離れていく。


「…なぁセドル。」

「…あ?」


何故だかわからないが急に芝居を入れてきた。予測が外れたことがショックらしい。少し声が震えている。


「…レイカ、どこにいる?」

「…支部長室。」

「行くぞ。」


なかなか上手いな話し方。しかしどこか感情がこもってねぇ。震えはいつの間にか、消えていた。


--


「入んぞ。」

「は?誰…」


扉を開けたのはボギー。後に続いてオイラ。机に座したままぽかん、とする。


「レイカです。」

「オレの姿で敬語使うな。」

「つか、え、どうやって来た?」

「普通に会議に行くと言って。」


平然と放たれた言葉の感情が伴わない響きはなるほどレイカだ。

ということは精神シャッフルはこの三人で間違いはなさそう。

…揃ったってことは。


「改善策考えないと?」

「そのつもりでわた…、オレは来ましたけど。」

「敬語も抜かせ。」

「うん確かにキモイから抜かしていいよ。」


ボギーと敬語似合わなすぎてマジキモイ。


--


「昨日の寝る前までまずは遡るか。」

「オレは仕込み終えて残りを徹夜組に任せて11時くらいに寝た。」

「オイラも昨日はあがるのはやかったな。同じく11時に寝たよ。」

「…オレも昨日ははやかったはずだな。…同じく、11時に…。」


…目星をつけられるのは同じ時間に、だな。しかしそんなものか?それだけでこんな不思議現象が起きると言うのか。ちゃんちゃらおかしい。

三人で無言になる。


「…とりあえず、今日11時に寝てみよう。」

「それで直らなかったらどうすんだ目玉フェチ」

「言い出しっぺは責任取れよ支部長。」

「やだよふざけんな!!」


じゃあもっと本気で考えていただきたいものだ。













思考回路が振るわない


(…)

(…)

(…)

(…とりあえず二人は会議行ったら?)

(…)

(…)

((会話しろ!!!!))













やっとボギーと対面である



2014/01/22

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