少女は捕食者が苦手

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いつの間に気を失ったのか。目を覚ませば、青い空。白い雲。

寝そべるそこは固くなくて、手で触れてみると、葉っぱだろうか?

とりあえず状況判断のため起き上がりたいのだけど。


「…体が痛い、動かない。」


どうやら厄介なことに落ちてきた衝撃が残ってるらしい。身体中痛いよ、泣きそう。

泣きそうなんてもんじゃないね、いっそ泣いてしまおうか…。いや、泣いてなんになる。それより状況判断が先だ。痛くても起き上がるんだ。伊織は強い子元気な子!!

折れててやばいみたいな痛みもないし大丈夫かな。ゆっくりだけれど起き上がる。アイタタタ。

上半身をあげて、痛みに耐えつつ前を見る。そこには。


「…とうもろこし?」


草原のように広がるこれは、樹木の葉だ。間違いない。その合間合間に大きくてビル程のとうもろこし、小さくて普通サイズのとうもろこし…。

私はこれを、ここの絵を、見たことがある。いや、ちょっと待て。夢かも…現在進行形で体が痛いのにそれは無いな。

…というか。


「トリップは無いでしょう、神様。」


私のコミュ障でどうやってこの世界渡っていけと。

いやでも、この世界なら確かに飽食の時代だし、菜食主義でもおかしくはないかな。って肝心なのはそこじゃない。

こんなところに放り出して、私にどうしろってんです!!酷い!!鬼畜!!私料理も出来ないんですよどうしてくれるんですか!!

ああでも…野菜なら生で食べられるのも…あるかな…。













でもとうもろこしは生じゃ無理


(まず小さいのでも皮が剥けるか心配です。非力すぎて。)













キャラを出せキャラを。



2013/12/02

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