短編

□後ろ髪に
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今日はにゃんにゃんのお家にお泊り

にゃんにゃん?

あれ?

どうしてにゃんにゃんなんだろう


初めて出会ったのは高校の入学式だったかな


わりと点数がよくて新入生代表を任された


壇上に立ったとき目のまえで堂々と眠る女神に出会った

名前も知らないあなたに一目惚れした


入学式も終わりみな家路につく

また女神の後ろ姿を見つけた


ついて行ってしまった


「ねえ、さっきからなに」

「えっ」

「ついて来てるでしょ」

「あっ、うん、ついて来てる」

「陽菜のストーカーさん」

「断じてストーカーさんなどではない」

つい後ろ髪に心惹かれただけ
ただ、それだけなんだ

「後ろからついて来てるよね」

「ついて来てる」

「それストーカーっていうんだよ」

「そうかストーカーなのか。一目惚れしたから付き合ってよ」

「やだ」

「なぬ。にゃんにゃんよろしく」

「にゃんにゃんってなに?それに付き合うなんてひとことも言ってない」

「陽菜さんのこと
まだでしょ。にゃんにゃんは私と付き合うよ」



「優ちゃんご飯できたー」

私の女神の声

「いま行くー」
 

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