long dream ё

□Tё
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ジリリリリリリリドガッ!

毎朝親切に起こしてくれる目覚まし時計を、虫を叩くかのように勢いつけてボタンを押し鳴り止まらせる。
これを虫でやったらパァンと破裂するな。とか起きたくないために思考回路を飛ばした。

それでも朝日は、まるでさっさと起きろとでも言うようにベッドを照らす。
忠実に言えば、ベッドの中で毛布に丸まっている俺を照らしてくる。
…いや、気持ちのいい朝とか別に良いから来なくて良いから。

低血圧故に朝は眠い。それはもう、めちゃくちゃ眠い。
が、平日というのは鬼のように学校へ行かされる日々の略称である。

渋々、制服をのろのろと着替えながら朝御飯の匂いを嗅いで下に降りていく毎日の日常習慣を行う。


「…はぁよ。」

「おはよう。」

「おはよう。ほら早くしないと遅刻しちゃうわよ?」

リビングで両親にご挨拶。
正直、朝の挨拶なんて呑気にしてる場合じゃなかったが挨拶って大事だ。
だが遅刻したら担当と顧問が間接的に精神を叩き潰そうとするだろうため、ダッシュで支度する。

「ひっへひまーふ!」

「食べながら喋らないの!」


バタバタと少女漫画のように玄関を駆けていく。
少し残念なのは食パンではなくこんぶ入りおにぎりをくわえながら走っているところだらうか。

まあ、少女ではないからどうでもいいけど。


「またぎりぎりかよ!!リク!」

「うっせえ自転車登校が!!お前も走ってこいってんだぁ!」

すれ違い様に、すんげえ厭らしい顔でにやにやしやがったクラスメート。
くそう後で購買でパシってやる。

よくある1日の遅刻ギリギリ風景の中、俺は校門に着くためスピードアップしていく。
走力はそこまでないがそんじゃそこらの文化部には負けない自信あり。
因みに部活は科学部だが、ほぼ幽霊部員である。

ラストスパートの根性でだだだだだっ、と猛ダッシュをし校門をくぐった。




はずなんだがなぁ…。
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