オリジナル

□創造られしモノたち
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〜プロローグ〜
この世界では「魔法」というものが存在している。
簡単なものであれば誰でも使えるがどんな偉大な魔法使いであろうが絶対に破ることの出来ない原則がある。
それは「1属性しか使えない」ということである。
つまり水の魔法が使える者は水の魔法しか使えない。
しかし、とある国はそれに満足しなかった。
何とかしてなん属性もの魔法を操る者を造ろうとした。
しかしその研究をしていることが他の国にバレた場合非難されることは分かっていた。
だから誰も足を踏み入れない山奥に研究所を作った。
そこの研究所では国の中で強い魔法が使えるわけではないが日常で使うには強い力を持ったものが集められた。
そうしてそこでは様々な能力を持つものの精子と卵子を人工受精させ遺伝子を改良し多種類の魔法を扱えるモノを造ろうとした。
その研究は、50年の年月を経て、完成した。
とある山奥の研究所。そこにはある双子がいた。
研究所で生まれた子には番号しか与えられないがこの二人には特例として名前が与えられていた。
兄の名前はクロム。妹の名前はセレン。二人は研究所で生まれた。
研究所で完成品として扱われた二人は、毎日研究員の非人道的実験に付き合わされ心身共に疲弊していった。
そんな二人を癒したのは、同じく実験によって生まれた血の繋がらない兄弟たちであった。
全員に二人は密かに名前を与え、研究員のいない間はその名で呼びあっていた。
そして、あるハプニングをきっかけに、二人は脱走を決意した。
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