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□今日から審神者
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戦国時代にタイムスリップして、無事に現在に戻りあの人と再会して一年後

私達はようやく共に生きることが叶った


私は15歳になる
誕生日を迎える一週間前のこと

私は仙台にある伊達家に呼ばれていた


「honeyに渡すものがある」

「何ですか?」

「小十郎」

「ここに」


こじゅさんが持って来た木箱を見せられる


「何ですかこれ?」

箱の中身を見ると綺麗な刀が収められていた



「お前の成人の儀に使う刀だ」

「これは…大倶利伽羅ではありませんか」

伊達家の家宝とされる宝刀の一振り


「ああ、この刀は気位が高くて扱いにくいがお前を度々守ってくれた…これからもお前を守ってくれるだろうと見越してだぜ」


「ありがとうございます」


「それからこれは今度のpartyで来てほしい秋物だ」


「わぁ…綺麗」

伊達家を象徴する色の青色の反物に打ち掛けは白だった



「伊達の家紋は笹と雀だが…あえて鶴にした」

「鶴は貴方様の愛刀鶴丸からですか?」

「そうだ…お前には伊達家の誇りを身に着けて欲しい…そしてこれを着て正式に


    俺の妻になってくれ」


伊達の証を身に着けるということは伊達の女になるということだ


「政宗様?」

「お前を16になったら嫁にする」

「そっ…それは」


現在に戻ってきて一年
早急なことに困惑した私はすぐに首を縦に振ることができない


「でも…そんな急に」

「一年待った…もう待てない」

「政宗様…」

その目は本気だった


でも…



「そんないきなり言われても!心の準備ができていません!!」


「おい‥‥」

「政宗様の馬鹿!!」



決心がつかないわけじゃない


けれど戦国の世ではない平和な平成の世で今すぐに結婚に踏み切れない私はその場を逃げ出した



それがいけなかった


伊達家の由緒ある神社にて



私は再び戦いの戦火に巻き込まれるとは知らずに神の領域に踏み込んでしまったのだ
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