僕は君を愛したい

□第七話
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ほとんど誘拐に近い状態で三船監督に攫われた私は鬼の巣窟に向かっていた



「三船監督、私を見て驚かないんですか」

「あ?」


成長した私の姿を見て悪態をつく


「お前の父親がしでかしたことに比べれば些細なことじゃ…ああ、お前が一回死んでいることも全部司から聞いた」

「それで信じたんですか」

「疑う理由がないわ…」


聞けば三船監督も十五年前現場にいたとか

お父さんとお母さんとも知り合いですぐに駆け付けたと聞く


「赤ん坊だけ行方不明と聞いておかしいと思ったが…違う世界に流されるとはな」

「なんかお母さんがそういう系統らしく」


クリスチャンであり霊感が強い為特殊だったと聞いた



「この際細かいことはどうでもいいんじゃ」

前々細かくないし
そもそも三船監督は信じてくれたんだろう



「お前に会った時、まりやの生き写しかと思った…アイツは俺の教え子だった」


「お母さんが?」

「お前の親父もだ…」


意外だった
こんなところで深い縁があったなんて


「お前の無鉄砲で馬鹿な所は母親譲りじゃ」

「えっ…」

「ついでに怖いもの知らずな所は父親譲りじゃ」


これは思いっきり貶されているのか!!


「よってわしがお前を徹底的に潰して鍛え上げる」

「潰す…?」

「そうじゃ」

「えっ?」

座席の床がなくなる


「今から合宿スタートじゃ!!」

「いやぁぁぁぁ!!」



床がなくなり私はそのまま真っ逆さまになる



結局私は殺されるんじゃない!!
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