僕は君を愛したい

□第五話
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猫バスに病院まで送ってもらい屋上に到着すると



『お帰りなさいませ湊』

『なさいです』


ニケとレナが待っていた


傍には



気絶する三人



『少々眠っていただきました。すぐ目覚めますわ』

『はい』

「ほぁら〜」


カルピンも来てくれたんだ


ほどく成して



「うっ…」


国光が目を覚ます



「…湊!!早まるな!!」

朦朧とし表情で私の腕を掴み怒

「はい?」

「いくら病気で治療法も見つからないとは言え!!命を粗末にするな!!」


肩を強く掴み子供に言い聞かせるように言う国光



「ねぇ、何か誤解してない?私は別に自殺なんてしないよ」

「なら何故屋上に」


「星を見たくて」


「…そうか」


「うん」



がくんと脱力する国光
きっと誤解をしていたのだろうけど


私は自ら命を絶つ道を選ばないわ



「すまない、早とちりをした」

「私はクリスチャンよ?自分から命を絶つのは最大の罪よ」


「ああ…だが、儚いお前を見るともしかしたらと思ってな…というか俺達は何故こんなところで寝ているんだ?」


「ミャー」


「そうかお前達が犯人か」


ニケとレナとカルピンが上手くごまかしてくれたおかげで助かった




「う…あれ?」

「何でこんなところで寝てんだ?」


疾風と司も目が覚める


「お前何してんだ!!」

「まだ無理ができない体なのに…仕方のないお姫様だね」


二人が咎める中体が浮く



「風のようにいなくなりそうですからこのまま運びます」

「えっ…ちょっと」


「頼むよ手塚君」


「ちょっと疾風!!」



なんであっさり了承しちゃうの!!
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