ぐっともーにんぐ!
□ぐっともーにんぐ!17話
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突然過ぎたおそ松の言葉に、十四松以外にもその場に集まっていた兄弟達全員が動揺した。
かく言う俺、松野カラ松もその例外ではなく、
兄さん急に何を言いだすんだと。
一瞬チョロ松みたいな困惑顔で固まっていた十四松も、
そのまま台所で冷蔵庫の中を漁っている直樹の方へ目を向けて、
眉をへの字に曲げながら
「でも…。」
とらしくない小さい声で言いながら、おそ松を見上げる。
「でも直樹、俺じゃないt」
「とりあえず朝6時頃起きりゃーいいんだろ?だいじょーぶいけるいける!
前日に酒とか飲まなきゃ楽勝だって!朝起こすだけでお金貰えるんなら大歓迎!
そーとなりゃー…おーい直樹君ー!!」
何かを言いかけた十四松の言葉を強引に遮っておそ松が直樹を呼ぶ。
基本的人の話は二の次の兄貴。
「はーい?なんですかー?」(パタン
冷蔵庫の閉まる音が鳴り、おそ松の声に直樹が返事を返す。
戻ってきた直樹の手にはお盆が握られていて、
5、6本のビールと酎ハイが置かれている。
「何です?」
持ってきたビール缶を机に置きながら直樹は首を傾げる。
少しアルコールで上気した赤い首筋をさらりと黒髪が揺れる。
おそ松は直樹が持ってきてくれたビールを早速手に取り、
プシュッと言わせながら空ける。
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