ぐっともーにんぐ!
□ぐっともーにんぐ!3話
1ページ/2ページ
元はと言えば半年前に俺、
山田 直樹
が地元の専門学校を卒業して、
某有名化粧品メーカーへ新社会人として就職が決まってからだ。
俺は頭はあまり良い方ではなかったが、
持ち前の明るさとコミュ力が功を奏して、販売・営業を主とした部署に就けた。
そのお陰か、もしくは自分にとって天職だったのかと思うくらいに仕事は上手くいった。
仕事内容は基本的に他会社・顧客販売で、売り上げ・契約成績はいつも同期達の中でTOPだし、
元々実家が下町の八百屋さんだったので営業トークが上手く、
おばぁちゃん相手が多かったせいか物腰も柔らかいので、老若男女問わず好印象らしい(会社の先輩談)。
まぁ、ここまで聞くと俺の社会人としてのスタートは上々だし、
給料も文句もないしで、
はなまるよくできましたってな感じ。
だけど、俺には一つだけ、苦手な事が有ったのだ。
この一つだけ苦手な事がキッカケで、
俺、直樹と黄色いパーカーがトレードマークの十四松さんとが出会う事になったのだった。
→